この空の下
「どうしても、ここには戻れないか?」

はあ?


「ここを任せられるのは、羽蘭しかいない気がするんだ」


「違うでしょ?お金に困っていて、借金だらけで、行き先のない、そんな都合のいい医者が私しかいないんでしょ?」


「違う」


「違わないわよ」


「違う」

不機嫌そうな顔。


私だってここが好き。

でも、戻ることはできない。

隆哉さんの側に彩葉さんがいる限り、私達に未来はない。

分かっていることじゃない。
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