この空の下
レントゲンを撮り、触診して、やはり異様はなかった。


「はい。いいですよ」


服を直してベットから降ろすと、

え?

日向ちゃんが白衣の端をギュッとつかんでいる。


「どうしたの?」

「・・・」


「母親が薬剤師だったんです。時々職場にも連れて行ってましたから」

どうやらお母さんを思い出してしまったらしい。

「ごめんね」

思わず頭をなでてしまった。



「日向帰るよ」

お父さんが手を引くけれど、白衣を離さない。


私も胸が締め付けられる。



「日向いい加減にしなさい。先生もお仕事があるんだから」

お父さんに言われ、日向ちゃん泣きそう。
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