この空の下

SIDE 隆哉

「羽蘭、夕飯どうする?」


随分所帯じみた会話だけれど、

フフ。

嬉しくもある。



初めて2人で出かけた帰り、

どこによることもなく俺のマンショにに帰ってきた。


もちろん、「行きたいところがあれば付き合うよ」って言ったけれど、「帰ろう」って言われて結果こうなった。



「ねえパスタある?」

「ああ」


確かストックしてあるはずだが・・・

あった。


カウンター越しにキッチンを覗く羽蘭に掲げて見せた。
< 284 / 405 >

この作品をシェア

pagetop