この空の下

隆哉

次に気がついたとき、私はベッドに寝かされていた。

無機質な壁と天井。

ここは病院らしい。


それに、どこかで見たことがあるような・・・



「気がつきましたか?」

白衣を着た女性が声をかけた。


「ええ。ここは?」


「大学病院です。公園で倒れて救急搬送されてきたんですよ」

ああ、そうだった。


大学病院だから見覚えがあったのか。

何度も実習できたところだものね。


さすがに、患者になってくるとは思ってなかったけれど。

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