この空の下
「吉川さんに聞いたの?」

沈黙に耐えかねて聞いてみた。

「ああ。空港に着いたら、お前が緊急搬送されたって聞いて驚いた」


よく見れば、いかにも空港から直行したって感じのスーツ姿。

駆けつけてくれたんだ。


「ごめんね」

無意識に口を出ていた。



隆哉がベットの端に腰掛けた。

そっと肩に手を回し、おでこにチュッと口づけをする。


「ただいま」

「お帰りなさい」


「長い間わがままさせてもらって、ありがとう」

「連絡もしないで、ごめんなさい」


今度は私の方から手を回し、唇を重ねた。
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