この空の下
私の退院のために休みを取ってくれた隆哉。

マンションに帰ってからも1人でパタパタと動き回り、一通り荷物を片づけたところで向かいのソファーに腰を下ろした。



「ねえ、仕事に戻りたいだろう?」

「うん」

何の脈略もなくいきなり言われ、素直に頷いてしまった。


でもね、退院した翌日から仕事なんて行かせてくれないだろうなと思っていたら、


「仕方ないな」

すんなり仕事復帰が認められて、驚いた。


もちろん条件はついた。


勤務は午前のみ。

行き帰りは隆哉の送迎かタクシー。


「運転くらい平気よ」って言っても聞いてもらえなかった。
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