この空の下

新たな一歩

実家からの帰り道。

ちょうど夕日が傾きかけたころ。

隆哉は道沿いの小さなレストランに車を止めた。


「ここは?」

「友達の店なんだ」

へえー。

「食事をして帰ろうか?」

「うん」



中はテーブル席が5つほどの小さなお店。

店内にお客さんはいない。



「いらっしゃいませ」

出てきた男性。

たぶん、隆哉のお友達。


一緒に出てきた奥さんらしき女性に案内され、窓際の席に向かった。




「ウワー綺麗」

私の足が止まった。


ちょうど夕日の差し込む時間帯。

窓一面がオレンジ色の光に覆われていた。
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