オレンジ色のROMANCE
「舞香さん。」

「はぁーい。」
フレンチトーストの盛り付け変えるから
見てて...
舞香は、カフエのバイトで向上心を
あげた。

五十嵐拓成28歳
このチェーン店のオーナー。
コーヒの入れ方から盛り付け、アイスの手作り、色々珍しい事を教えてくれた。

七三に分けたツーブロックの清潔感
漂う彼は、金縁メガネをかけた鋭い
眼差しが印象的な強面イケメン。

最初は、ビビっていたけど
びびっていては、仕事が出来ないと
思い直し積極的に分からないことを
しっこいくらい聞いている。



今日は、バイトも、シフト休み‼

大学で知り合った
美弥ちゃんと茉莉奈と映画の約束を
してたから久しぶりにノンビリ
最近大吾も、帰りが遅いし迎えにも
来れないくらい忙しそう。

毎晩クタクタになってかえって
来るし、新人教育も任され大変
らしい。だから2人と遊ぶなんて
言えなくて大吾には、内緒の
女子3人デート‼

見る映画は、決まっていて
ロマンス分野女の子は、たまに、
うっとぉ〜りしたいもの。

大吾とじや戦艦物とか、SF.ホラー
なんか男の子が見る喧嘩対象の
ような物、こういうロマンス系の
映画は頑なに拒否される。


やっぱーリ気の合う女の子と行くのが
さああぁいこーうだす。


ポップコーンボリボリの
炭酸ごくごく、からの~うっとぉり~。

2時間の映画は、アーッとゆうまに
幕を閉じた。ガャガャと席を立つカップル達

舞香も、余韻から覚め
「じゃっ‼行こーか!」
と3人で席を立つ。

しかし舞香の目がある一点を捕えた。
前から三列目に...なんと言う事でしょう。


大吾発見‼

回りに何人か居たからグループ
行動ではある。女の子3人
大吾含む男の子3人。


美弥ちゃんが気づいて
««《ああっ‼》»»
「しっ‼」
3人は、顔を隠し6人の男女が立ち
去るのを待った。


気まずい空気が流れる。

「ただただたたた、の映画鑑賞
じゃー ん。 私達と同じだょー。」


「あ~あ。そうそう
なんかの、成り行きだょー」

茉莉奈も苦しそうに答える!

ポチポチポチポチ
大吾にラインをおくる。

既読
「何してる。」


既読
バイト、今休憩中
既読
あ‼そうか‼
何時に帰る?

既読
多分いつもの時間かな。

え‼今7時だしっ‼
カラオケ店に電話して聞いたら
大吾は、シフト休みになっていた。

2人はバッ悪そうに、舞香に気を使い
出したので嘘をつく。

「カラオケの、バイト仲間だった
みたい。今みんなでお店に向って
いるって。」

2人は明るい表情を見せ、美弥は
可愛らしい目で覗き込んで

「あんなに大吾舞香の回
りうろっいてたもん

浮気なんて考えられないよー。」


「そーなん。
安心したワ。」

そう、美弥ちゃんは同じ高校出
私達の行きさつを知っている。


大吾は、日を跨いだ2時に帰って
来た。
眠れない舞香は、モンモンとした
時間を過ごし大吾の帰って来た音
に安心したのか眠ってしまった。
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