オレンジ色のROMANCE


バチ目があった。

「えへへ
寝ちまった。」
バッの悪そうな顔をして、俺を見る。
暫く時間が止まる。

「ねえ、舞香‼
聞きたい事がある。」

舞香は、キョトンとしながら俺をみた。

「俺の事、どう思う?
俺は舞香の気持ちが知りたい。
返事次第でどうなるか分からないけ
ど。」

舞香に取っては彼氏そのものだったが

「返事次第でどうなるか
分からないけど。」

けど...けどってどうなるの?
軽い疑問が舞香の好奇心をそそった。
舞香の悪い癖が頭をもちあげた。


「ん~頼れるお兄ちゃん。ってカンジ?」

««««ガーン»»»»
ショックの余り舞香をベッドに落としてしまった。

ボヨヨヨョョョン
ボヨーン
ポン
ポンポン
さっき確かめたスプリングと同じ。

「ご、ご飯作るから寝ててい..
いから。」
パタンと軽い音を立てドアが閉まった。

「ああ、あーなるのか‼」

食事中も、元気がなく、ビールばかり
飲んでいる。テーブルには
ビーフシチュウ
ポテトサラダ
パンor炊き込みご飯
ローストビーフ
ピクルス

何故かプリン。
「五十嵐さん。食べないの?
すっごーく美味しい。」
ニッコニコ

「ああ、そう。⤵お兄ちゃんの作る
料理褒めてくれて⤵⤵」


嫌味っぽく言うと、舞香の箸がとまった。脈アリ?と期待したが
箸をスプーンに変えただけだった。

「ハアーッ‼」
とまた深いため息が何回もつづく。

「あーそうなるのか?」

ポっりと呟く舞香の言葉に
三本目のビールをあけながら、ん?

「ヤッパリ彼氏の料理サイコー。」


「ん?」

ビールを飲む手が止まりチラッと
舞香をみる。

うふうふはふはふ
言いながら舞香の食事は、止まらない。

「舞香?舞香は俺の事
彼氏って言った?」

「ウン。ソだよ。」
コクコク

「じゃあ、さっきなんで
言わなかった?」

「だってぇ、どうなるか
知りたかったカ.ラ.‼」
エヘヘヘ

酔いも手伝って怒り浸透‼
ついでにワインの怒りも爆発‼

バーーンとテーブルを叩き立ち上がり
⋘タクシー呼ぶから食ったら帰れ‼‼⋙
そう叫んでいた。

バンッ、ガタッ
椅子を蹴り寝室へ閉じこもった。
バシッ‼ドアも思いっきりの力で
しめた。

舞香は、ビックリして
ハッハッ、ハツハツハツ ガタッゴロン
何か椅子から落ちる音が拓成の
耳に聞こえた。

バターン‼

俺はベッドに倒れこんでいたが
様子を見るため立ち上がる。

舞香は何とか息を整えながら胸を
抑えて、苦しそうに俯いて。
ハッハッハッハツ‼
と、苦しそうな息遣い‼

俺はビックリして

「どーした‼
どーした、舞香‼まいか‼」

袋を取り出し、「ゆっくり、ゆっくり
呼吸しろ‼」

そうそう上手だ‼。」
舞香の呼吸が普通になるとホッとした。
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