オレンジ色のROMANCE
拓成は、綺麗な仕草で
品よくお召し上がり中

店内にはゆたりとしたクラッシック
が流れる。
そして、もったりまったりな二人の
時間が流れる。

フカヒレがなんちゃらかんチャラ
ツバメがどーのこーの
メインが来た時あと少しで終わる
ホッ感が凄い。


やっぱり生活感の違い。
お育ちの違いがモロに、こんな時出るんだなぁとおもう。

永谷〇のサラサラお茶漬けが
妙に恋しくなる。
梅干しあればもっと最高。
なんて思いながらパンをちぎって
パクリ召し上がるアテクシ。


「舞香?美味しい。?」

「ウンウン。凄く美味しー。
高級なお店だね。」

拓成は、ニッコリ微笑むと
「いっぱい食べろ!」
そう言った。

舞香は、ゆっくりと拓成に合わせて
拓成の食べるように食べた。」

デザートのアイスが出た時は
内心ホッとした。

一番食べたいものが目の前に
あるのに、犬の餌じゃあるまいし
見てるだけで..
よし‼と言われるまで手をだせない。

夢に出そうな喉仏。
大吾の時は全然気にもしなかった。
特別ってあるんだなぁ〜。

噛みつかせてって言ったら、あの
性格だド変態扱いされて、張り倒
されかねない。


諦めるか喉仏‼。

「香...舞香?舞香‼」

「え‼あ、ああ、はいはい。
何?」

「さっきからじーっと見て、何?」
え、ええ
「えっとぉ、美味しそうだなーと思っ
て。」

「何?何言ってんだか!
同じの食べてんじゃん。」

「ヘヘッそだね‼。」
喉仏ノ話ダョ‼


「舞香俺たち付き合おう。
このまま放ったらかしに
放牧してたら
誰に持ってかれるかわからん。
いいな‼。」

「え〜‼
やだっ、保留中は
どうなたの?」

「だから保留はおしまい。」


「私キヤバクラ辞めます。」

「大賛成‼
心配事が無くなる。」

「真面目に勉強したいんです。
彼氏は無理‼
建築士めざしてるから...。」

「.....」

「ごめんなさい。拓成」

「舞香、俺と別れるの?」

「だから保留中‼でしょって‼。」


「いつまで?」

その返事はかえさないまま舞香は、レストランを後にした。

「あの〜オーナー‼」

「ああ、何?」
「オーナーの、お連れ様会計をされて
帰られました。
新人の子だったんでオーナーの事
知らなかったみたいで..」

「あ、ああ、いいよ。
叱らないでやってくれ。
僕が返しておくから、そのままでいい。」


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