音楽好きの少女は、異世界で大人気の歌手になりました!!
「異世界からのお客様だよ!」

「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

俺たち……ではなく、なぜか少女本人が大声で驚いた。



その後、少女を家の中に入れ、少女の話を聞いた後にイワンが説明をしてくれた。

「この世界には、僕らの住んでいる世界とは全く違う世界が存在するんだ。その世界は僕らの世界と歴史も国も違う。しかし、文化や民族衣装などが同じだったりすることがあるんだ」

少女はどうやら自分がみんなに騙されていると思っていたらしい。ポカンとしている。

「名前はなんと言うんだ?」

俺が訊ねると、「……古谷歌子です」と少し目をそらしながら返ってきた。高校生だということも教えてくれた。

俺たちも自己紹介をすることにした。

「俺はリーバス・ヴィンヘルム。ドリス国の警察官で、世界平和対策本部の議長だ」

「えっ?世界平和……?」

歌子が首を傾げる。クリスタルが説明をした。

「この世界では、十年ほど前にやっと戦争が終わったの。それまでは百年も戦争が続いてたんだ」

「百年もですか!?」

歌子はさらに驚く。
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