何処かにいるかもしれない高校生の独り言
「…よし」
小さく呟くとリビングへと声をかけた。
「いってきまーす!」
すると奥から声が聞こえてくる。
「行ってらっしゃい」
「気を付けるのよー!」
スマホと鞄を片手に家を飛び出すと小走りでホームに駆け込む。
息を切らしながらスマホをいじっていると
途中駅で乗ってきた友達が笑いながら俺の隣へ腰を下ろす。
「お前またギリだったのかよ(笑)」
「…うるせー」
軽く小突くとしばらく時間が経って学校に到着する。