何処かにいるかもしれない高校生の独り言


「…よし」


小さく呟くとリビングへと声をかけた。


「いってきまーす!」


すると奥から声が聞こえてくる。



「行ってらっしゃい」


「気を付けるのよー!」



スマホと鞄を片手に家を飛び出すと小走りでホームに駆け込む。

息を切らしながらスマホをいじっていると
途中駅で乗ってきた友達が笑いながら俺の隣へ腰を下ろす。

「お前またギリだったのかよ(笑)」

「…うるせー」



軽く小突くとしばらく時間が経って学校に到着する。
< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop