はっぴぃday
呆れ顔のメンバーが見ている中、
スタジオのドアが突然勢いよくあき、憮然とした仁さんがズカズカと入ってきた。
私たちを見て、仁さんは大翔を蹴り飛ばす。

「大翔ーっっ!!

ビデオ見たぞ!

テメーっっ!!

俺の、俺のさくらちゃんぉぉぉ!

くっついてんじゃねぇ!

とっとと離れろ!」


「離れませんよ。

俺のですから」

さらにぎゅっと大翔が後ろから抱き締める。

真っ赤になって俯く私に仁さんが優しく笑い視線を合わせ、大きな手が頭をそっと撫でる。


「さくらちゃん、良かったな。

…幸せになれよ。

ずっと、笑っててくれ」


優しい言葉に色んな思い出と思いが胸をぎゅっと締め付けた。

涙がでかかって、緩んだ大翔の腕の中から飛び出して、私は仁さんに抱きついた。
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