黒と白の羽
「さて、お前も・・・眠るか?永遠にな!!」



水月を手に握りなおし水と風を纏い・・・斬りかかった。



「『水風の章』斬水風―ザンスイフウ―」



風と水の刃がローグを斬り付けて行く。



「グッ!?」


わき腹に大きな刃が斬り込んだ。



「・・・どうだ?斬水風は?」



ひざを付けているローグを見下ろして言う鈴羅。



「痛いですねぇ・・・コレ」



苦笑するローグは段々と色が薄れていく。



「あ!?おい!ちょっと待ちやがれ!!」


転移の術を使ったからだ。



「チッ・・・逃げやがった」




鈴羅は後ろを見た。



リールの顔は血の気がなかった。


それにリール傷には邪気が入り込んでいた。



「―偉大なる女神の涙よ

邪気を癒せ

聖域をもたらせ

我の名において」



リールの傷が消えていく。


顔にも生気が戻り始めていた。


「レイラ!リール!」


全てが終わった頃にリーク達がここにたどり着いたのであった。
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