黒と白の羽

逃走

「・・・誰だ?」


リークが兵士に聞く。



「王子!騒々しくてすみません!ですが、お許しください!この者が、我らを殴った上に・・・城に、不法侵入いたし・・・追いかけてるのです!!」



ギロリっと・・・睨まれるハメになった私。




「・・・不法侵入・・・か。良い度胸だな」


リクアが・・・妖しく笑う。



「・・・首都に行って御覧なさい?」


私は、リクアを睨みつけながら言う。



「自分の国の首都なんだから。フツーは気付くでしょうに・・・」


私は、走ろうとした瞬間。



リール姫が・・・水を集めだした。



私が、逃げるのを察したのだろう。
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