黒と白の羽

想い

「逃げない?」




首を傾げて聞いてくる。
なんか、良心・・・傷つく・・・。





「逃げません。ていうか、逃げれませんし?」




私は、周りを見渡す。
剣を向けられているんだから、易々とは逃げれない。






「分かった」




リール姫が、水の精霊に言うと私に絡み付いていた水は解けた。






「有り難う御座います」





私が礼を言ったとき、クオンが口を開いた。




「怪我は・・・大丈夫なのか?」




「・・・ご心配なく。
それよりも、王子達は見に行かなくても良いのですか?」





「今、兵士達が見に行っている。」




私の言葉に、即答で王が答えた。







まー随分と嫌われたコトねぇ・・・。
仕方ないか。
嫌われるようなコト・・・してないけど
した様なモンだしね。
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