訳あり無表情少女と一途な幼馴染
9〜私の弟、紫音
入院中、皆が来る度に色々と持ってきて、片付けが間に合ってない
紫音は前に私が好きだって言ってた抹茶系のお菓子とか
朔は果物とか、春也はゲームを持ってくる、和士と正は毛布とか暖房具
蓮は本を持ってきて

「これ、前に読んでたろ」

いつの間にって思うけど、続きが気になってたから素直に受け取った
それからも何冊も持ってくる

「これ、オススメなんだ」

悔しい話、どれも興味を惹かれるモノばかり

「どうだった?」
「……ん、あの〜が面白かった」
「だよな、俺もそこが面白かった。〜がさ、〜して…」

少しだけ、蓮との会話が増えた
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