訳あり無表情少女と一途な幼馴染
15〜影になる為に
酒向さんとの稽古は、毎日する事にした
2人が心配したけど、早く力を付けたいから
稽古場が姉さんが作るって言ってたけど、どういう事なのか
とりあえず、稽古は学校から帰ってきてからだから昼間はいつも通り
あれから、蓮とは会ってない
倉庫にも行かないのは朔に言ってある、朔なら理由を聞かない

学校から帰り、迎えた稽古の時間
酒向さんが家に来てくれる

「こんばんわ」
「こんばんわ、お邪魔します」

リビングにいる姉さん
酒向さんが入ってくると

「今日からよろしくね」
「はい、しっかりやらせて頂きます」
「じゃ、2人共…私の前に」

姉さんは俺等の肩を触る
左目にペンタクルが

「前と同じでいい?」
「はい」

肩から手を離したら今度は胸の前に手を翳す

「目瞑って」

周りに風が舞う

「じゃ、頑張って」
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