訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮は私達を視界に入れ、一瞬驚いたがすぐに警戒する

「アンタ等、誰だ。ここで何してる」
「…」
「答えろ、それとも答えられねぇか?」
「…」
「ここの関係者は大体把握してるつもりだが、テメェ等は見ねぇな」
「…」

どうしよう
紫音もいるし

「テメェ等、俺がこんだけ聞いてるのにダンマリか?」
「…」
「悪い、遅くなった」

楼がやっと来た
蓮が振り向く

「兄貴」
「どうしてお前がここにいる」
「兄貴に、聞きたい事があって」
「何だ」
「それよりも、コイツ等…誰」

蓮が顎で私達を示す

「知り合いだ。おい、持ってけ」

楼が白い紙袋を差し出す

「兄貴の、知り合い?」
「ああ、俺が呼んだんだ。もう戻れ」

私は動揺してる紫音の手を引っ張り自室に戻る
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