変人彼女と遠距離恋愛
「いや、モテないー。」
ハンカチは忘れるし、リップは落とすし無くすし、女子力の欠けらも無い私からしてみれば、琴葉は女子力の塊だ。
「じゃあ、38ページの問2を宿題にします。」
うわ。1番めんどくさいやつじゃん。
「ちっ、先生も宿題やればいいのに」
と、琴葉が低い声で呟いた。
可愛い女子には裏がある。ずっとそういうイメージがある。実際にそうだけど、最近は、
可愛い女子って性格悪いよねって周りは言うけれど、もしかしたらその人もともと性格悪いけど、見た目だけは可愛く神様はしたんじゃないかなって思い始めてる。
あぁ、何を考えてるんだろう私は。
「せーな!」
紫龍が呼んでる。
「なんだぁ。」
「今日暇だよな?」
なんだ突然。
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