生簀の恋は青い空を知っているか。
立ち上がって「行くぞ」とわたしを見た。
「え、どこへ」
「洗濯機買いに」
「わたし、一人で行きます」
わたしの意見はさらりと無視された。どうしても車で行くという浅黄さんの意見も無視して、わたしはマンションを出る。
最寄駅は高層ビルが立ち並んでいるだけなので、隣駅まで行かないと大型の店舗はない。駅まで来て改札を抜けてふと後ろを向く。浅黄さんって定期とか持ってるの?
普通に通れてる。てか、定期持っていたんですね。
わたしの後ろをちゃんと着いてきている。
「電車の乗り方知ってたんですか?」