生簀の恋は青い空を知っているか。
潔くんという大学生と鼎は一年くらい前から付き合っている。
出会いはナンパだったとか。
鼎が年下ナンパ相手と付き合うなんて想像ができないね、と最初は理美と話していた。
「鼎に頼らないとこが、良いとこじゃないの?」
何杯目か分からないビールを飲みながら、理美が言う。
「頼っても頼られなくても、あっちにはこれからもっと広い世界が待ってるんだから」
テーブルの上で腕を組んで、大人みたいなことを言う。
いや、わたしたちはもう大人なのか。
仕事をして、立派にアラサーで、結婚してみたりして。