欠けてるあなたが大好きです。

「俺会議の準備するから

 フウくん会計お願いしていい?」



「はーい。

 ってことで咲雪、650円な。」



「あのおいしさでしっかりボリュームもあるのに

 650円はすごいね。」


お金をトレーにのせながら話す。



「ん、ぴったり。

 つづるさんツテがすごいからな。」



「こんなにイケメンが揃ってるカフェ、

 普通ないもんね。

 それこそそっち系のカフェじゃないと…。」


笑いながら冗談を言ってみた。




ここの人たちはみんな話しやすいから、

2回目の来店のはずなのにうちとけてしまった。






「そっち系とかぜってー働きたくねぇ。

 そんなとこで働いたら刺される未来しか見えねー。」



「刺されるって…。」



確かにフウくんなら

たくさんのお客さんが取り合いしそうだけどさ。




「あ、カードもってるよな?スタンプ押すわ。」



「お願いします!」


フウくんにカードを手渡す。


すぐにスタンプを押してくれて、返された。





「じゃあまた学校で。」


「うん!」


「咲雪ちゃん!今度はボクが接客する〜♪」


「カヅキさん!ありがとうございます。」


「咲雪ちゃんまた来てね〜。」


「はい!」



3人のイケメンたちと言葉をかわした。


ショウキさんはまだ食器を洗っているのか、

ここにはいない。





「ごちそうさまでした!また来ます!」




帰ろうとドアに近づくと…



< 38 / 357 >

この作品をシェア

pagetop