同じ人を好きになるなんて
「ここはいいから陸斗は休んで」
奪うようにスポンジを取った。だが陸斗は動こうとしない。
このままだと今日のことを聞かれそうと思った私は話題を変える。
「ところでりっくんは?」
「理人ならさっきやっと寝た」
陸斗は軽いため息を吐いた。
「いつもより遅いのね」
「仕方ないだろ?理人はお前が帰ってくるまで起きてるってうるさかったんだぞ」
「え?」
皿を洗う手が止まった。
「あいつ……まゆりが帰ってこないんじゃないかってそわそわして俺に『まゆり姉ちゃんまだ?』ってしつこくって……相当お前のこと気に入ってんだな。俺なんて言われたことないのにさ」
「……そう……なんだ」
どうしよう。
もし、岡上社長の秘書になるためにここを出るって言ったらりっくんは悲しむのかな?
いや、そうじゃないでしょ?
私はこのままズルズルとここにいるのがお互いのためによくないと思ったから再就職の話を聞きに行った。
これでいいのよ。
「まゆりどうかしたか?」
「え?……ううん。なんでもない。それよりもここは私がやるから陸斗は休んでください」
奪うようにスポンジを取った。だが陸斗は動こうとしない。
このままだと今日のことを聞かれそうと思った私は話題を変える。
「ところでりっくんは?」
「理人ならさっきやっと寝た」
陸斗は軽いため息を吐いた。
「いつもより遅いのね」
「仕方ないだろ?理人はお前が帰ってくるまで起きてるってうるさかったんだぞ」
「え?」
皿を洗う手が止まった。
「あいつ……まゆりが帰ってこないんじゃないかってそわそわして俺に『まゆり姉ちゃんまだ?』ってしつこくって……相当お前のこと気に入ってんだな。俺なんて言われたことないのにさ」
「……そう……なんだ」
どうしよう。
もし、岡上社長の秘書になるためにここを出るって言ったらりっくんは悲しむのかな?
いや、そうじゃないでしょ?
私はこのままズルズルとここにいるのがお互いのためによくないと思ったから再就職の話を聞きに行った。
これでいいのよ。
「まゆりどうかしたか?」
「え?……ううん。なんでもない。それよりもここは私がやるから陸斗は休んでください」