同じ人を好きになるなんて
「ちょっとやめてよ。私はりっくんのママって設定で演じてるのよ。女優じゃあるまいし勘弁してよ」

絶対に陸斗はおもしろがってる。

そんな陸斗にイラっとした。

「でも理人は喜んでるんだろ?」

そこでりっくんの名前出すの反則じゃない?

そこであのことを思い出した。

「そういえばりっくん、クラスの女の子にプロポーズされたみたいよ」

「へ〜。最近の子供はませてるね〜。でもあいつ年少の時からいつも女の子に囲まれてて、男の子と遊びたいけど断れないって悩んでいた時期があったよ。今もそうなんだろうな」

そういうのは把握してるんだ。

でもあんな天使のようなふわっとした男の子だったら女の子は黙っちゃいない。

それが保育園からでしょ?

この先の長い人生。こんなことがずっと続くのだろうな〜と思うとイケメンは大変かも。
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