クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
自室に戻ると、侍女のダナに迎えられた。
彼女はリカルドと同じ二十六歳。十年前、リアナの父が男爵位を賜ったときに侍女になり、それ以来面倒を見てくれている。
婚家にも迷いなく付いて来た、信頼出来る存在だ。
「旦那様にお伝え出来ましたか?」
「ええ」
「良かった、反応はいかがでしたか?」
「かなり困ってたように見えたわ。子供が出来たことについては大して喜んではいなかった」
残念だけど。とリアナは眉を下げる。
「そうですか……お喜びになると思ったのですが」
ダナが浮かない表情になる。
リアナがリカルドに好意を持っていると知っているから、自分のことのように残念がってくれているのだ。
「でも私の体調を気にしてくれてはいるの。明日お医者様の話を聞きたいって」
「そうなのですね、安心しました」
ダナがほっとしたように息を吐く。
「うん……気遣ってくれるのだから良かったと思うことにするわ」
(本当はリカルド様に笑って欲しいけど)
もしも“子供が出来ました”と告げたとき、輝くような笑顔を見せてくれていたら……信じられなくくらい幸せな気持ちになって、今頃はしゃぎながらダナに報告していただろう。
(リカルド様と一緒に喜んで、産まれて来る子を迎えたかった……)
再び沈みそうになる気持ちを叱咤する。
欲張っては駄目だと心に刻んだ。
彼女はリカルドと同じ二十六歳。十年前、リアナの父が男爵位を賜ったときに侍女になり、それ以来面倒を見てくれている。
婚家にも迷いなく付いて来た、信頼出来る存在だ。
「旦那様にお伝え出来ましたか?」
「ええ」
「良かった、反応はいかがでしたか?」
「かなり困ってたように見えたわ。子供が出来たことについては大して喜んではいなかった」
残念だけど。とリアナは眉を下げる。
「そうですか……お喜びになると思ったのですが」
ダナが浮かない表情になる。
リアナがリカルドに好意を持っていると知っているから、自分のことのように残念がってくれているのだ。
「でも私の体調を気にしてくれてはいるの。明日お医者様の話を聞きたいって」
「そうなのですね、安心しました」
ダナがほっとしたように息を吐く。
「うん……気遣ってくれるのだから良かったと思うことにするわ」
(本当はリカルド様に笑って欲しいけど)
もしも“子供が出来ました”と告げたとき、輝くような笑顔を見せてくれていたら……信じられなくくらい幸せな気持ちになって、今頃はしゃぎながらダナに報告していただろう。
(リカルド様と一緒に喜んで、産まれて来る子を迎えたかった……)
再び沈みそうになる気持ちを叱咤する。
欲張っては駄目だと心に刻んだ。