Match maker
ブーブー

いつもの様に警告音が響く。

「えっと……」
実雅さんが眼を泳がせて…


「雅実の、手足が短くて全体に、コロンとしたフォルムが可愛いなって……」
そう言い直した。


ブーブー

再びの警告音に
ため息よりも、笑いが出てしまう。


「いいよ、0ちゃん」

【ごめん、雅実】

私と0のやり取りに、実雅さんは小さくため息を吐くと

私に向き直って、頬に触れる。
軽いキスを落として優しく微笑むと

前の文言を全文取り除いて
「可愛い」とだけ言った。

「あたなの、そんなところが……すごく、好き」
私も彼を見上げてそう言った。


< 181 / 187 >

この作品をシェア

pagetop