Match maker
※※※20年後

「おめでとう!さぁ、悩みなさい。さぁ、学びなさい。」

嬉しそうに、届いたSS0(エスエスゼロ)を俺の変わりに母親がセッティングし始めた。

【あー、どーもー今日からヨロシク~。】

「やだ!可愛いじゃなーい!」

【あぁ、オカンもええ感じや。えーっと?】

「ゼロ、雅実は完璧だよ」

【そうそう、完璧や!子育てしくじったん?】

「そーなの、私も実雅さんもまともなのに」

【あー、CHEMISTRY!】

「僕も、雅実も人生を楽しんでいるっていうのに、なぜだろうね。」

【あ、オトーン!イケメンやな。ほんでやっぱり天才や。汚点は息子だけか?】

「そうなんだ。だけど、出来の悪い息子ほど…可愛くてね。君に支援を頼んだんだよ。“特別支援”をね。僕と雅実のように幸せな結婚をさせたい。恋経由の愛の素晴らしさをね。」

Yes sir. (まけせとけ)


本人を無視して3人で話し出す。

…理解出来ない。両親の言ってる意味が。

だけど、何を言われようと構わない。

俺は、完璧だ。



「ね、(れい)あなたが完璧なのは分かってる。だけど、零が“完璧”だと思う女性に……出会ってね」
母親がそう言った。

「出会えば、分かるさ」

父親もそう言った。
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