暗鬱な君に花束を



「…別に。お前が、恥ずかしーこと恥ずかしげもなく言うから、変だなって思っただけ」


「俺も。美羽は真っ直ぐすぎて眩しいなって思ってさ」


…なるほど、おかしいのは私の方だったらしい。


それと雨月くん、そんな憐れむような目で見ないで。鈍いってこと、ちゃんと自覚するから。


「…でも眺、私も眺のこと、眩しいなって思うよ?」


爽やかで、すぐ人と仲良くなれて。私からしたらよっぽど、眺の方が眩しい。キラキラしてる。


「…どーかな。俺、結構黒い奴だからさ」


…そんな爽やかスマイルで言われても、説得力はゼロだよ。


そんな笑顔をする人が、黒いなんてはず…ないと思うんだけどなぁ。


「…白々しい奴」


「雨月、ひどくない?」


「お前が黒そうになんて見えないけどな」


だよね雨月くん、私もそう思ってた。


「…お前に色をつけるなら、もっと混じり気のある色だろ。黒なんて単純な色じゃなくてさ」


んんん?そういう意味?…ってどういう意味?


「礼奈ちゃんはどういう意味かわかる?」って聞こうとしたけど、礼奈ちゃんはバッチリ頷いていて。


< 34 / 68 >

この作品をシェア

pagetop