モンスターハンタールチフェル
「そういえば、アンたちは?」

「街の方の援護に行ってる」

 アレックは兜を片手に、下に下りる準備をしている。

「アレック……」

「大丈夫。すぐに片付けて来るよ」

 アレックは右手の親指を立てて、グッとレインに見せつけた。

「ティナさん、レインのことお願いします」

「任せときなさい♪」

 そして、アレックは兜をかぶると段差を駆け降りて行き、暴れる老山龍の元へと走って行った。

「アレック、変わったなぁ。……レイちゃん、まだ動ける?」

「はい。アレックたちだけにいいとこ取りなんて許せませんから♪」

「そんじゃ、行きますか!」

「はい!」



 ・ ・ ・



「た、た、た、助けてくれ~~!!!」

「クックックックエ~~!!」

 街の出入口付近の竜車停留所に逃げ込んだ男だったが、近くを通りかかったイャンクックに感づかれたのだった。
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