白衣の先生に恋しました。
「うわっ!?」
「キャッ!?」


男の子はなんとかもち堪えたものの
私は見事にコケてしまった。


「痛っ…」


「ごめん!立てるか?」


顔を上げると私とぶつかった男の子が
私を見下ろしている。


「うん…ごめんね。」


お互いに謝っていると体育の先生が
走ってきてくれて。


「大丈夫か!」


「立てるんで…大丈夫……っ」


立てるんで、なんて言葉を取り消したい。
立ち上がろうと手を地面に置くと
激痛が走った。


「ちょ、大丈夫か?
あー…肘、酷く擦りむいてるな…。
それに膝も…保健室行こうか」
< 3 / 425 >

この作品をシェア

pagetop