白衣の先生に恋しました。
甘くない、ただ真っ黒な水

大好きなココア

「陽奈」


あれから、孝と何度か連絡を取り
一緒に登校してくれることになった。


今日が1、2ヶ月ぶりの登校で。


「おはよ、行くか」


玄関前で待ってて、という孝からの連絡で
その通りに私は待っていた。


「おはよ、今日はありがとう」


「うん、ほら行くぞ」


「そだね」


孝は私を見た瞬間すごく笑ってくれた。
まるでずっと待っていた人に出会ったかの
ように。


「陽奈は保健室に行くのか?」


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