強すぎる彼女と優しすぎる彼
龍仁は一人会社で佳子が作ってくれたお弁当の包みを開けると手紙が入っていることに気が付いた。

朝、やっぱり付き添うと言った龍仁の背中を押しながら自分だけで病院へ行くと言い張った佳子。

そんな佳子の顔が浮かぶ。

龍仁は手紙を胸ポケットへ入れると携帯を出した。

「倉本です。結婚式についてのぞご相談があります。今夜うかがってもよろしいでしょうか。」
そう電話の相手に告げた。
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