強すぎる彼女と優しすぎる彼
「でも、ここだけの話~・・・・・」
なんなのよ!と思いながら佳子は聞き耳をたてる。いちいち龍仁との距離が近い。
「わかった。昼休みなら話し聞けるから食堂で。」
聞くんかい!と龍仁を心の中でげんこつしながら佳子はいつも以上に力の入るタッチでパソコンに向かった。

「なんなの腰くねくねさせちゃってさぁ!」
「まぁまぁ」
佳子はいらいらした気持ちを昼休みに親友の桃にぶつけていた。
入社した時から同期で仲の良い桃は佳子にとってなんでもうちあけられた。
「優しさのかたまりヤロー!」
「いいじゃん。優しいって大切だよ?」
「誰にでも優しいのは優しさじゃないでしょ?八方美人でしょ?女子かっての。」
「それってやきもちでしょ?」
「・・・ちがう」
急にしおらしくなった佳子に桃は笑った。

「桜木」
急に呼ばれて二人が声の方を見るとそこには司と龍仁が立っていた。
「一緒にいいか?」
司の言葉に桃は笑顔で返事をする。
「紺野課長限定です。倉本課長はダメ」
佳子の言葉に「佳子」と桃が止める。
「佳子はやきもちやいてるんです。若い子に優しい倉本課長に」
桃の言葉に佳子は桃をにらんだ。
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