強すぎる彼女と優しすぎる彼
「パートもいいけど、俺は子供もすぐに欲しいんだけどな。」
「子供?」
「一人より二人、二人より三人はほしいな。」
「そんなに?」
「うん。だめか?」
「ダメじゃないけど。手伝ってくれないと大変かも。」
「もちろん。そのためには俺が動けるうちに産んでもらわないと」
そんな話をしながら体を重ね、抱きしめあって眠る夜は温かくあっという間だった。

次の日、二人は朝一番の新幹線で帰宅して、お互いの実家へ挨拶へ行った。
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