強すぎる彼女と優しすぎる彼
佳子は初めてプレゼンで自分の想いを伝えられたように思った。今までは企画の話だけで終わっていた。感情論なんて話しても意味がないと思っていた。でも違う。この企画に携わるひとりひとりの想いも届けたいと思った。

プレゼンが終わり会場から出るとそこには龍仁が待っていた。

龍仁を見て微笑む佳子はとてもすっきりとした表情だった。

「桜木さん、命に別状はないって。けががひどいから入院は免れないらしいけど、命は大丈夫だって。」
その言葉に佳子は泣き顔になる。

会社で泣きたくないのに。

そんな佳子の気持ちをキャッチした龍仁は誰もいない部屋へ佳子の手を引いて向かい抱きしめた。
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