強すぎる彼女と優しすぎる彼
午前いっぱい眠っても頭の痛さがよくならず佳子はリビングへ向かった。
龍仁の用意してくれた頭痛薬を手にして飲もうとしてからふと考えがよぎる。

鎮痛剤ってもしも妊娠していたら飲んでもいいのかな?と。

結婚してからいつ子供ができてもいいと思っていた。結婚式の予定もうまくいけば安定期に入るころを考えていたし。そう簡単にできないかもしれない。年齢的にも早く子供が欲しかった。

佳子はふと手にしていた頭痛薬を机に置き身支度を済ませると薬局へ向かった。
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