ヤマタノオロチ
後 七節


 国がやせたのは、自分のせいなのだ。


 銀の発掘上を後片付けもせず、そのままにしたため川に銀が流れ、魚が取れなくなった。


 水がだめになれば、魚にのみ影響が出るわけではない。


 野菜や米が不作だったのは、何も天候のせいだけではあるまい。


 ・・・すべて、自分が悪いのだ。


 これは、王である自分の責任なのだ。


 ・・・・・・なのに、なぜ、誰も彼もアイツのせいにするのだ?


 俺のせいなんだ・・・。


 悪いのは、全部、俺だというのに・・・・・・。


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