Only you〜伝えたかった、たったひとつのこと〜
「まずいな。」


するとまた、ポツンとヒロくんが言った。


「相当重症だな。」


「えっ?」


「お前の勘違い。」


「ヒロくん・・・。」


「だけど、せっかくそこまで、勘違いしてくれてるんなら、それがもう絶対覚めないように、努力しないとな、俺も。」


そう言うと、やっと笑顔になるヒロくん。


「俺はイケメンでもないし、仕事でエリート街道まっしぐらなんて、絶対無理。だけど・・・アズを、アズだけを一生見ている自信はある。アズを絶対に大切にする自信だけはある。その程度のことしか、約束出来ないけど、まぁ、こんな男でよかったら・・・改めてよろしく。」


そう言って、まっすぐに私を見てくれるヒロくん。その視線に吸い込まれるように、私は彼の身体に身を寄せて行く。


「ヒロくん、約束だよ。絶対にもう変なこと言わないで。私、勘違いなんかしてないし。正真正銘のヒロくんが好きなんだから。」


そう言って、彼を見上げる私に


「光栄の至り。」


そう言って、微笑んだヒロくんは


「アズ、好きだよ。」


の言葉と共に、その柔らかい唇をそっと私にくれた。


END
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