運命が紡いだ物語
「ただいまー!!」

そう言って帰ってきたのは翔大。

サッカー部所属のため
帰ってくるのは結構遅い。

翔大が帰ってくるとすぐに夕飯を食べるのが毎日の日課。

割と家族間の仲がいい私たちは、和気あいあいと今日も食卓を囲んだ。

お風呂に入り、いつものように自分の部屋でまったりとしていると

コンコン

とノックが聞こえた。

誰だろう?

「入っていい?」

「いいよ」

翔大!?

仲はいいといえどほとんどお互いの部屋への、行き来がない私たちだったので急に翔大が来たことに、私はとても驚いた。

「どうしたの?」

「あっ、いや。
ちょっと聞きたいことがあって。」

「聞きたいこと?」

「うん。
花は陽向のことどう思ってるのかなぁと思って。」

「え?なにいきなり、どういう意味?」

唐突な質問に私は困惑した。

それに、さっき咲野君のことを考えていたばかりだったこともあって私は余計に動揺していた。
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