運命が紡いだ物語
「じゃあ俺からも報告がある!」



報告・・何だろう?

「俺、彼女ができた!
お前らサッカー部の練習試合の日。
告って、見事に結ばれたわ!」

え!?

川瀬君に彼女!?

なぜか自分のことのようにうれしかった。

相手の人は誰だろう?

私たちの知ってる人かな?

「誰と?」

陽向が私も気になってたことを聞いてくれた・・。

「田宮美紀っていう子。
俺の幼馴染なんだ。
っていうか、咲野は知ってるだろ!?」

田宮美紀さん?

聞いたことないけど・・

陽向の知り合いなのかな?

「・・・・・
あ!!」

陽向は何かを思い出したように大声を上げた。

「陽向、知ってるの?」

私が聞くと陽向は少し困ったように私を見た・・。

私に知られたくないことなのかな。

「自分じゃ言いづらいよな・・。
美紀は陽向に告ったんだよ・・。」

・・・あ!!

もしかしてあの時の!

その時、陽向が告白されたって聞いて
すごく不安になったからよく覚えていた。

「俺は牧原さんを好きになって、美紀は咲野を好きになって・・。
それを聞いてなんか運命感じて、好きになった・・。
でも、一番は牧原さんが言った、
自分の弱いところを見せられる人だったからっていうのが大きいけど・・・。」

そっか。

川瀬君も美紀さんと運命的な恋をしたんだ。
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