midday crow
「太陽のギターと歌がないと、不完全だ」

ああ、焔もこういうところあるよなあ。

感情に寄っているか理屈に寄っているか、差異はそのくらいで、焔と太陽は似た者同士である。

呆気にとられていた太陽は、数秒後に噴き出した。

「はははっ、確かにな! そうだよな、焔おまえいいこと言った!」

「なんで爆笑してんだ」

笑う太陽と不可解な顔の焔からは、なんとも純粋なオーラが発せられている。

自分にはないものを持つ二人を見ていると眩しいので半目になった。

すすす、と隣にやってきた紅羽も、目を細めている。
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