midday crow
「バイトかー、いいなー」

呑気に太陽が笑っている。

文化祭が終わって間もないが、直に中間テストがやってくる。

部活動停止になるまでの、ほんの限られた時間だ。

今まで忙しかった分を埋め合わせるように、四人のんびり過ごしている。

「まあ、憧れはあるよな」

「多分やってみたらそんなに楽しいわけでもなさそーだけどねー」

「やめろ、夢がなくなるだろ!」

「しかし、来年から後輩とは……」

「変な感じだな」

こんなふうに他愛ない話を、ずっとしていたい。
< 351 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop