俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

私は、それに気づかずに慌てて
カバンのチャックを閉めてしまった。
何とか間に合った。

うん?何だかカバンが重いような?
気のせいかしら?
私は、あまり気にしていなかった。

そして会社に着くと社長と別れて私は、
自分の部署に向かった。

「おはようございます」

周りに挨拶をしながらデスクに行くと
資料を出すためにカバンのチャックを開けた。
すると……。

「ニャー」と鳴きながら
ひょこっと顔を出すベルだった。

「べ、ベル!?
何で、あなたがここに居るの!?」

私は、驚いて声を出してしまった。
まさかベルが入っているなんて思わなかったから
頭の中がパニックになる。
まさか紛れ込んじゃったの!?

そういえば行く時にベルの姿が居なかった気がする。
慌てていたから気にも止めていなかったが
まさかこんなところに居たなんて……。

「いやん。可愛い~その子猫どうしたの!?」

「可愛い~神宮寺さんのところの猫?」

周りの女性社員達は、ベルに気づいて
騒ぎだしてしまった。
大変。早く何とかしないと
会社にペットを持ち込んだことを知られたら
怒られてしまうわ。

私は、慌ててベルを引っ込めようとするが
しかし、その前にカバンを嫌がり自分から
倒して出てきてしまう。

ブルブルと身体を震わすと
「ニャー」と鳴いた。

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