俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

えっ?
後ろを振り向くとベルは、
ソファーのところでスヤスヤと眠っていた。
どうやらたくさん走り回りお昼も食べたから
満足して眠ってしまったらしい。

もうベルったら……マイペースなんだから。
私は、呆れてしまった。

「これで気にせずにイチャつけるな。
美織。大人しくしていろ」

「ま、待って……でも……」

社長は、そう言いながら続けようとしてきた。
そして拒むのを遮るようにキスをしてきて
構わずに私を抱いた。

その後。お昼休みが終わり私は、慌てて
社長室から出て行く。

もう……社長ったら。
あんな場所で……本当に抱くのだから。
まだ身体が火照って熱い。
手でパタパタと扇ぎ熱を冷めさせようとした。

部署に戻るとやりかけていた仕事を
何とか定時までに終わらせベルと連れて帰った。

ベルは、スヤスヤと眠っててくれたので
持ち運びやすかった。社長の話だと
毎日アダム達の世話を任せている
ペットシッターの三木さんに
連絡を取っておいてくれたらしい。

アダムは、ベルが急に居なくなったため
ずっとそわそわと探していたらしい。
三木さんがベルの居場所を教えると
安堵な表情で胸を撫で下ろしていたとか……。

アダムに気の毒な思いをさせてしまった。
謝らないと……。

私は、そう胸に秘めながら自宅に急いだ。
電車に乗り自宅まで徒歩15分ぐらいにある。
そして自宅に着くと鍵を回しドアを開けた。
するとアダムとミチルが慌てて出迎えてくれた。

「わん、わん」

アダムは、吠えながらすぐにクンクンと 
匂いを嗅いでいた。
あぁ、ベルを探しているのね。

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