本命同盟
そんな私を不審に思ったのか和馬とみずほも直人の方を向く。


同じようにフリーズした三人で顔を見合わせるとぷっと噴き出した。


それはさざ波のように広がって大きな笑い声に変わる。


そんな私たちに混乱した直人は間抜けな顔で突っ立っていた。


「直人、あんたほんと面白いわ。」


「私も直人サイコーだと思うよ。」


「直人、どんまいお婿にいけないね」


私は直人の方に手を伸ばす。


顔についた灰色の物体をとってあげる。


「灰かぶり娘」


ふふっと笑ってしまう。


一瞬目をぱちくりさせた直人はぼっと耳まで赤くなった。


「な、なんだよ!何かと思ったじゃねーか!」


ごしごしと腕で顔をこすった。


そうそう、意外と照れ屋なんだよね、直人って。


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