本命同盟
周りと自分との差に気づく時、とても惨めな気持ちになる。

みっともなくて、存在してる意味すらも誰かに答えを教えてもらいたくなるほどに。




ピ―――ッという音で試合が終了した。


汗だくの二人が私達の方に向かってくる。


「今日は二人とも見に来たんだな。」


「うん、なんとなくね。」


「柚葉、見てたか?俺がシュート決めた瞬間!」


直人が胸を張る。


お前は子供かよ、って心の中でつぶやいて軽くあしらう。



「はいはい、見てましたよー、ワ~スゴカッタナー」


直人の目がしかめられた。


「あん?お前見てなかっただろ!?」


フェンスごしの私には怖いものはない。



てか、ちゃんと見てたし。


シュート決めたとこだけ。


「見てたわよ。ちゃんと」


「うんうん、私も見てたよ。すごかったね。」


みずほにそう言われると直人の頬がほんのり赤くなった。





 




< 33 / 95 >

この作品をシェア

pagetop