本命同盟
しばらくすると遅れて和馬と直人が教室に入ってきた。


「あ!柚葉ーーー!!」


サッカー部エースご自慢の足の速さで、直人がもう突進して私の席のところまで来る。


あまりの気迫に若干たじろくと直人はひひっと笑いながらわたしに腕を伸ばす。


「な、なによ」


急に真顔になって眉を吊り上げるとげんこつを作って私の頭に押さえつけた。


「さっきはよくも無視してくれたなぁ!?」


ぐりぐりとげんこつをこめかみに入れられて私は悲鳴をあげた。


「ぎゃー!いった!いたたたたっこらバカ直人!その手を離しなさい!」

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