ドS男子と鈍感女子

プロローグ


「ごめん、俺...あの」

「ううん、いいの。ありがとね。」

「ちょ、待てって!」

そう叫ぶ宮山くんを無視して、ただひたすら廊下を走る。

が、足の早い宮山くんは直ぐに追いついてきて、私の腕をガシッと掴んだ。

「だから!!俺はお前が───────」
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