責任のない恋

学歴優秀

運動神経万能

結婚したい女1位

お嬢様

浮かれ者

ビッチ

The2世


私にはいくつの代名詞があるんだろう。


シャワーを浴びながらふと頭にそんなことが浮かんだ。


コンコン。


部屋をノックする音が聞こえた。


父「もうお母さん着くそうだ。準備はまだなのか?」



スア 「ねぇ、お父さん。会わなきゃだめ?」



父「毎年スアの誕生日近くにアメリカから帰ってきてくれるんだ。お母さんもスアに会いたいんだよ。」



スア 「絶対にそんなことないよ。私をみて笑ってくれたことなんてないもん。」



父 「ドレスだってお母さんが選んで送ってくれてるんだ。早く準備して降りておいで。」



スア 「うーん、分かった。」


母の昔の記憶はほとんどない。


アメリカに住んでいて誕生日の1ヵ月前に1度会いに来てくれる。


おじいちゃんが倒れて入院した時も電話すらなかった母。


なんで父はあんな人と結婚したのだろうかと不思議に思う。


母が今年の誕生日会のために送ってくれたドレス。


真っ黄色で所々がレースであしらわれてる。


メイド 「スア様、髪の毛ご準備いたします。」



スア 「今日はいい。急いでるみたいだし。そこのバレットとって。」



メイド 「かしこまりました。」


バレットをつけると私は階段を降りた。


< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop